インプラントとは?
インプラントとは、自然の歯に最も近い人工の歯で、失った歯の機能を回復するための治療のことです。
これまで、失った歯を回復するには、入れ歯やブリッジという治療で行うのが一般的でした。 しかし、入れ歯には、装着したときに違和感がある、安定した噛み合わせを得にくいなどの問題があります。ブリッジはこうした問題はありませんが、装着するにはご自身の歯を削る必要があります。インプラントは、失った歯にだけ新しい歯となるインプラントを入れることができる治療法です。ブリッジとは違い、ご自身の歯を削る心配がありません。
健康な歯を抜かないインプラント治療とは?
健康な歯を抜かないインプラント治療とは、患者さんご自身の歯を 抜いたり、傷つけたりすることなくインプラントを入れられる治療のことです。インプラントの良いところは、失った歯にだけ、新しい歯となるインプラントを入れられるところです。しかし、治療法によっては、健康な歯でも抜く場合があります。また、使用するインプラントによっては、歯や口内を傷つける恐れがあります。当院は、患者さんの歯の健康を守るための治療を提供しています。これを実現できる治療が、健康な歯を抜かないインプラント治療です。
健康な歯を抜くことがある治療
オールオンフォーは、ほとんど歯がない人や総入れ歯の患者さんに向けた治療法です。
4本のインプラントですべての歯(14本)を支えることができる治療法ですが、ご自身の歯が1本でも残っていると、オールオンフォーで治療することができません。この場合、オールオンフォーでは、残った歯をすべて抜いて治療を行います。
オールオンフォー3つの欠点
健康な歯を傷つける恐れがある
「純チタンインプラント」
純チタンインプラントは、骨との結合性が優れてると言われている、最も一般的に使われているインプラントです。ただ、純チタンは骨とは違う性質の金属なので、インプラントと骨が早期に結合しません。骨と結合するのに時間がかかると、その分、手術の時間が長くなるため、患者さんへの負担が大きくなります。また、インプラントを入れたすべての部分が骨ときれいに結合しません。結合しない部分があると、その隙間から細菌が入る恐れがあります。これらの問題を解決するために、純チタンインプラントでは、インプラントを深く埋入して固定させます。しかし、この方法だと、神経や血管を傷つける恐れがあるので危険です。
純チタンインプラント3つの問題点
当院が健康な歯を守るために
使用しているインプラントと治療方法
当院では、患者さんの歯の健康を守るためのインプラントと治療方 法を採用しています。
使用しているインプラントは、骨との結合性が純チタンインプラントよりも高い「HAインプラント」です。HAインプラントは、インプラントと骨が結合する部分を、骨と同じ成分でコーティングしたインプラントです。骨との親和性が非常に高いため、インプラントと骨が早 期に結合します。また、埋入した部分が隙間なくきれいに骨とくっつきます。
歯がほとんどない患者さんには「1日総インプラント」という方式で治療しています。この治療法は、オールオンフォーと同じく、ほとんど歯がない人や総入れ歯の患者さんに向けた治療法です。1日総インプラントは、手術から歯の装着までの治療を、たった1日で行えます。
オールオンフォーは、1本でも歯が残っていると、その歯を事前に抜く必要がある治療法ですが、1日総インプラントは、失った歯にだけインプラントを入れる治療法のため、健康な歯を抜くことが一切ありません。
1日総インプラントは、HAインプラントを使用している医院でないと施術するのが難しい治療法です。埋入するインプラントの本数が多くなるため、使用するインプラントが骨と早期に結合するインプラントでなければならないからです。インプラント治療では、手術の時間をできるだけ短くすることがとても大事です。時間がかかるほど、患者さんへの負担が大きくなります。
HAインプラントは、健康な歯を抜かない、傷つけない治療を実 現する上で欠かすことができないインプラントです。